相手に好印象を与えるノベルティ送付状の書き方は?シーンに合わせた例文もご紹介2025年5月22日 公開

ノベルティグッズを送る際、送付状に何を書けばいいか悩んだことはありませんか?特に社内で例文を用意していない場合、何を書けばよいのか、どんな表現が適切なのか迷ってしまうものです。
そこでこの記事では、ノベルティ送付状の例文から注意点まで、相手に好印象を与える送付状の書き方をご紹介します。ビジネスマナーをしっかりと押さえた送付状は貴社の印象アップに繋がりますよ。
ノベルティ送付状作成時の注意点
ノベルティ送付状を作成する際には、基本的な注意点を押さえておくことが大切です。大前提として簡潔明瞭な文面を心がけましょう。長文や難解な表現は避け、フォントサイズは約10〜12ポイントで作成し、相手が一読して内容を理解できるようにします。また、丁寧な言葉遣いを徹底し、ビジネス文書としての品格を保つことも重要。行間や余白を適度に残したうえで、内容はA4用紙1枚に収まるようにしましょう。
ここでは、送付状に書くべき内容、避けるべき表現を解説していきます。
ノベルティ送付状に記載する内容
送付状の基本的なレイアウトは、ビジネス文書の標準的な配置に従うのが無難です。送付状に適切な項目を記載し、レイアウトを整えることで、送付先に好印象を与えやすくなります。
送付状に必要な項目は下記の通り。
・送付日
・送付先
・差出人
・タイトル
・頭語
・本文
・結語
それぞれを詳しく解説します。
送付日
送付状の日付は、ノベルティを発送する日を記入しましょう。一般的に右上に西暦(2025年●月●日)または和暦(令和7年●月●日)で記載します。日付はいつ送付されたかを明確にするもので、後々の確認や記録のためにも重要です。
送付先
送付先の情報は送付日の次の段、左寄せに相手の会社名、部署名、役職名、氏名を正確に記載します。会社名や人名に誤りがないよう最新の注意を払い、氏名には敬称をつけて記入しましょう。
(株)や(有)などの略も使用せずにきちんと表記するようにしてください。
差出人
差出人の情報は送付先の次の段、右寄せに自社の会社名、住所、部署名、担当者名、電話番号やメールアドレスなどの連絡先を記載します。また、会社のロゴを入れると公式文書としての信頼性が高まるのでおすすめです。
タイトル
タイトルは差出人の次の段、中央寄せで記載します。「キャンペーンノベルティのご案内」「記念品贈呈のお知らせ」など、太字や下線を引くなどして受け取った方が一目で文書の目的を理解できるようにしましょう。
頭語
頭語は本文の冒頭に置く挨拶言葉で、一般的に「拝啓」を使用します。季節の挨拶や相手を気遣う言葉を添えることも多く、「拝啓 春暖の候」「拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」といった表現は受け取った相手に丁寧な印象を与えるでしょう。
本文
本文はノベルティを送る目的や感謝の気持ちを伝える箇所です。たとえば「日頃のご愛顧に感謝の気持ちを込めまして」「この度のキャンペーンにご応募いただき」など、送付の背景を明確にする文章を入れます。
続いて、送付するノベルティの内容や特徴について受け取る側がわかるように「弊社オリジナルデザインのエコバッグ」「実用性を重視した多機能ボールペン」など、簡単に触れると良いでしょう。「オフィスでのご使用に便利な」「環境に配慮した素材を使用した」などノベルティの活用方法や特長を一言添えると、より親切な印象を与えられます。
本文の最後には、今後の関係性への期待を込めた言葉を添えましょう。「今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう」「引き続きご愛顧いただければ幸いです」などの表現が適しています。
結語
結語は本文の終わりに置きます。ビジネス文書では「拝啓」と「敬具」の組み合わせが最も一般的で無難な選択です。「敬具」は本文から一行空けて、右寄せで記載するようにしましょう。
なお、頭語と結語は対応関係にあるため「拝啓」で始めた文書は「敬具」で締めくくり、「前略」で始めた場合は「草々」で締めくくるようにしましょう。
避けるべき表現
ノベルティ送付状作成の注意点として、忌み言葉には特に注意が必要。ビジネス文書では、不吉な印象を与える言葉や縁起が悪いとされる表現は避けるべきです。
具体的には次のような言葉を使用しないようにしましょう。
「死」 「切れる」 「苦しい」 「失う」 「滅びる」 「終わる」 「倒れる」 「潰れる」 「衰える」 「辞める」 「枯れる」 「閉じる」 「赤字」 |
これらの言葉は、不快感や不安感を与える可能性があります。
送付状では、このような忌み言葉を避け、ポジティブで前向きな表現を心がけ、受け取る側に好印象を与えるようにしましょう。
ノベルティ送付状の例文
ここではノベルティ送付状の具体的な例文をご紹介します。
ご紹介する例文は、状況や目的に応じてアレンジして使用が可能です。基本的な構成要素を押さえつつ、自社の雰囲気や送付するノベルティの特性に合わせて調整することをおすすめします。送付状のパターンを参考に、温かみのある文面を作成してみてください。
記念品を贈るとき
記念品の送付状は、企業イメージを左右する重要なコミュニケーションツール。相手に丁寧な印象を与え、記念品を贈る意図や背景、感謝や敬意を伝えることができる文書です。
基本的な送付状
拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。 敬具 |
取引先向け送付状
拝啓 貴社におかれましてはますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。 敬具 |
季節感を取り入れた送付状
拝啓 盛夏の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。 敬具 |
キャンペーンノベルティの送付状例文
キャンペーンノベルティの送付状は、企業やブランドへの信頼度に関わります。送付状も一緒に贈ることで、「きちんとしている」「丁寧な対応」という印象を与えられるでしょう。キャンペーンの趣旨や目的も一緒に記載でき、相手にどのキャンペーンのノベルティであるかを明確に伝えられます。
基本的な送付状
拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。 敬具 |
優良顧客宛ての送付状
拝啓 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 敬具 |
イベント参加者ノベルティの送付状例文
イベント参加者へのノベルティ送付状は、感謝の気持ちを伝える絶好の機会です。イベントの余韻や印象を強める役割も持ち、ブランディング強化や再来訪、リピート利用など参加者の次のアクションを促すことができます。
基本的な送付状
拝啓 日頃より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。 敬具 |
まとめ
ノベルティ送付状は、単なる添え状以上の重要な役割を果たします。適切に作成された送付状は、企業の誠意や配慮を伝え、受け取った方との関係構築に大きく貢献します。
本記事では、ノベルティ送付状の基本から実践的な例文まで詳しく解説しました。送付状には会社名や担当者名、連絡先などの基本情報に加え、ノベルティの内容や日頃の感謝の言葉を丁寧に記載することが大切です。また、相手の立場に立った温かみのある言葉遣いと、簡潔で読みやすい文面構成が好印象を与えるポイントとなります。
紹介した例文や注意点を参考に、受け取る方の心に残る送付状を作成し、顧客との良好な関係構築にお役立てください。
2025年5月22日 公開 2025年5月22日更新
