トートバッグとは?定義から素材の種類、失敗しない選び方まで2020年11月27日 公開 2025年9月26日 更新

シンプルで使い勝手の良い、誰もがひとつは持っているトートバッグ。元々は「tote」、「持ち運ぶ」という意味の言葉が語源でその名の通り、日用品から書類までさまざまな物を収納できるのが魅力です。
この記事ではトートバッグの定義から素材ごとの特徴、そして失敗しない選び方までを徹底解説します。
普段使いに最適なものから、ビジネスシーンで活躍するものまで、きっとあなたにぴったりのトートバッグが見つかるはずです。
トートバッグの基本的な定義と語源
日常的に使われる「トートバッグ」について、名前の由来から具体的な定義まで、基礎的な知識を掘り下げていきます。語源や定義を知ることで、トートバッグへの理解がより一層深まりますよ。
「運ぶ(tote)」が名前の由来
「トート(tote)」という言葉は、アメリカの俗語として「(重いものを)運ぶ」や「持ち運ぶ」といった意味で使われてきました。その語源は、コンゴ語の「tota」(持ち上げる)やスワヒリ語の「tuta」(運ぶ)にあり、アメリカに移住したアフリカ系の人々の言葉を通じて広まったとされています。この言葉が定着した背景には、実用的な用途がありました。
「運ぶ」という言葉が示す通り、トートバッグの原型は重いものを安全に運搬するために作られた頑丈な手提げ袋です。特に、1944年にアメリカのアウトドアメーカー「L.L.Bean」が開発した「Bean’s Ice Carrier」は、トートバッグの歴史において重要な存在。「Bean’s Ice Carrier」は、その名の通り氷や木材などかさばるものを運ぶために設計された、厚手のキャンバス素材による非常に丈夫なバッグでした。
こうした「運ぶ」ための機能性が重視された歴史的背景から、現在のような「トートバッグ」という名称が広く使われるようになったのです。
トートバッグの定義とは?2本の持ち手と袋状の形が特徴
一般的にトートバッグの形状は、主に以下の2つの特徴によって定義されます。
・2本の持ち手(ハンドル)がある
バッグ本体の上部に「2本の持ち手(ハンドル)」が平行に取り付けられている。
・袋状の本体
上部が大きく開口し、内側に仕切りやポケットが少ない、あるいは全くないシンプルな「袋状の本体」であること。
これら「2本の持ち手」と「袋状の本体」というシンプルな構造を兼ね備えていることが、トートバッグを定義づける基本的な要素です。この形状が、幅広い用途での使いやすさを実現しています。
ハンドバッグやエコバッグとの違い
トートバッグは汎用性が高いため、ハンドバッグやエコバッグと混同されがちですが、それぞれに特徴と役割があります。
まず、ハンドバッグとの違いは、主に持ち手の長さと使用シーンです。ハンドバッグは、手で持つことを前提とした短い持ち手が主流で、慶事や弔事のようなフォーマルな場面で用いられることが一般的。一方、トートバッグは肩掛けできる長い持ち手のものが多く、普段使いからカジュアルなビジネスシーンまで、幅広い用途で活用されています。
次に、エコバッグとの違いは、主目的と素材・耐久性です。エコバッグは、買い物の補助として携帯性を重視して作られており、薄手のポリエステルやナイロンなどの素材が多用される傾向が多くあります。対してトートバッグは、ファッションアイテムとして日常的に使うことを想定し、キャンバスやデニムなど、より丈夫でデザイン性の高い素材が用いられる点が異なります。
また、トートバッグが「2本の持ち手と袋状の形」という形状による分類であるのに対し、エコバッグは「買い物」という用途による分類です。このため、トートバッグ型のデザインをしたエコバッグも存在し、両者は重複するケースも見られます。
なぜ人気?トートバッグが持つ3つの魅力
老若男女問わず、多くの人々に愛用されているトートバッグは、私たちの日常に欠かせないアイテムとして定着しています。
その人気の理由は、単なる流行に留まらず通勤・通学、買い物、さらにはレジャーなど多岐にわたるシーンで活躍する万能さが幅広い層から支持を得ているのです。
トートバッグが持つ魅力の秘密について、以下の3つのポイントに焦点を当てて詳しく解説していきます。
・抜群の収納力で荷物が多くても安心
・肩にかけられて持ち運びが楽
・使うシーンを選ばないデザインの豊富さ
抜群の収納力で荷物が多くても安心
トートバッグが多くの人々に選ばれる大きな理由のひとつは、優れた収納力。
多くのトートバッグは広々としたマチと、内部に仕切りが少ないシンプルな構造をしているため、見た目以上の荷物を収納できる点が魅力です。
特に、A4ファイルが余裕で収納できるサイズは通勤・通学で人気。ノートPCも収納可能なマチ付きの製品、B4サイズ対応の大容量トートバッグも多くあります。
荷物が増えてもひとつのバッグで対応できる利便性の高さは、通勤・通学だけでなく買い物のサブバッグやマザーズバッグのようなさまざまなシーンで活躍しますよ。
肩にかけられて持ち運びが楽
トートバッグは持ち手が肩にかけられるタイプが多いため、両手が自由に使える利便性の高さが特徴。
たとえば、電車内でスマートフォンを操作するときや、小さなお子様と手をつなぐ場合など、バッグが邪魔にならずスムーズに行動可能です。
さらに、たくさんの荷物を収納して重くなったトートバッグでも、肩掛けすることで腕や手への負担を軽減し、比較的楽に持ち運ぶことができます。
使うシーンを選ばないデザインの豊富さ
トートバッグはデザインの豊富さも魅力。フォーマルなものからカジュアルなタイプまで、幅広いバリエーションがあります。
たとえば、レザーやナイロン素材を用いた落ち着いた色合いのトートバッグはフォーマルな場面に最適で、洗練された印象を与えるでしょう。一方、キャンバス地やデニム素材のトートバッグは休日の外出やカジュアルなコーディネートにぴったり。
ファッションスタイルや用途、個性に合わせた選択肢ができるのもトートバッグの大きな特徴といえます。
【素材別】トートバッグの特徴を徹底比較!ノベルティ選びにも最適
トートバッグは素材によって見た目の印象、耐久性、価格帯、機能性が大きく異なります。
特に企業のノベルティやオリジナルグッズとしてトートバッグを製作する際は、用途、ターゲット層、ブランドイメージに合わせて最適な素材を選ぶようにしましょう。
定番の「キャンバス」から安価でノベルティに人気の「不織布」まで、代表的な素材の特徴を詳しく解説します。
キャンバス(帆布):厚手で優れた耐久性が魅力の定番素材

キャンバス(帆布)は、綿や麻などの太い糸を密に平織りにした厚手の生地。
キャンバスの最大のメリットは、耐久性の高さです。太い糸を高密度で織り上げているため摩擦に強く、重い荷物を入れても破れにくい特徴があります。また、型崩れしにくく、バッグが自立しやすいハリのある質感も魅力です。
一方で、水濡れによるシミや汚れが付きやすい点がデメリット。
普段使いのバッグ、多くの荷物を持ち運ぶマザーズバッグなど、日常的にタフな使用が求められるシーンで活躍するおすすめの素材です。
キャンバス(帆布)のおすすめトートバッグ

コットン(綿):軽くて柔らかくナチュラルな風合い

コットンは身近な衣類にも使われる素材で、軽くて柔らかい肌触りが特徴。温かみのあるナチュラルな風合いが魅力で、普段使いにおすすめ。
染色やプリントがしやすいため、豊富なカラーや柄の製品が展開され、ファッション性の高い用途で広く支持されています。
生地の厚みを示す「オンス(oz)」によって耐久性や特性は大きく異なり、オンス数が低いと透け感がありシワになりやすいため、用途によってオンス数を変えるのがおすすめです。
コットン(綿)のおすすめトートバッグ

ポリエステル・ナイロン:軽量で水に強くアクティブなシーンで活躍

ポリエステルやナイロンは、軽量で耐久性が高く、撥水性や速乾性にも優れている素材。雨の日やアウトドアシーンでも気兼ねなく使用できます。特にナイロンは傷や汚れがつきにくく、手入れが簡単な点が魅力。
キャンバスに比べて軽量なため、荷物が多くなっても肩への負担が少なく、快適に持ち運ぶことが可能です。手触りが良く、発色の良い製品も多くあります。
ジム、レジャー、旅行といったアクティブな用途に最適。軽快に活動したい方々におすすめの素材です。
ポリエステルのおすすめトートバッグ

デニム:使い込むほど味が出るカジュアルな素材

デニムは綾織りの綿生地で丈夫さが特徴の素材。最大の魅力は「経年変化(エイジング)」を楽しめる点です。色落ちや擦れによって、世界に一つだけの風合いを醸し出します。
性別や世代を問わず広く支持され、ラフなスタイルからきれいめカジュアルのアクセントとしても活躍。
ただし、デニム素材は水濡れや摩擦によって色移りする可能性があるため、注意が必要です。淡い色の衣類や他の持ち物と合わせる際には、色移りを避ける必要があります。
デニムのおすすめトートバッグ

不織布:安価で軽く、ノベルティやイベント配布用に人気

不織布は熱によってシート状に固められた素材。製造コストを大幅に抑えられるため安価なのが最大の特徴です。
耐久性は劣るため、重い荷物を入れて繰り返し使用する用途にはあまり向いていません。そのため、一度限りのイベントや短期間の使用に適しています。
低コストと軽さから、企業の販促品、展示会での資料入れ、店舗のショッパーなど、名入れ印刷を施した配布用のバッグとして非常に人気です。
限られた予算で多くの人に配りたい場合に最適な素材といえるでしょう。
不織布のおすすめトートバッグ

自分に合う一品を!トートバッグ選びで押さえるべきポイント
デザインや素材、機能性が多岐にわたるトートバッグは、魅力が多い一方で、どれを選べば良いか迷ってしまう方も。ご自身のライフスタイルや目的に合った、長く愛用できる一品を見つけるためには以下の3つのポイントを押えるようにしましょう。
・利用シーンや目的に合わせて選ぶ
・ファッションやスタイルに合うデザインを選ぶ
・サイズや耐久性などの機能面で選ぶ
これらのポイントを参考に、あなたにとって最適なトートバッグを見つけてくださいね。
利用シーンや目的に合わせて選ぶ

トートバッグを選ぶ際は、どのようなシーンで利用するのか、その目的に合わせて適切なものを選ぶことが重要です。
通勤・通学用では、A4書類やノートPCが収納できるサイズが必須。特にビジネスシーンでは、スーツやオフィスカジュアルに馴染む落ち着いたデザインやカラーを選びましょう。外回りが多い方や床に置く機会が多い方には、丈夫な素材や撥水加工が施されたタイプ、そしてバッグが自立するトートバッグがおすすめです。
一方、普段使いや買い物用として活用するなら、ご自身のファッションやスタイルに合うデザインを選ぶと良いでしょう。荷物の量に合わせて、マチの広さや収納力を考慮することも重要です。近年はキャッシュレス化が進んでいるため、ミニバッグも人気です。
旅行やアウトドアで活躍するトートバッグは、大容量かつ軽量で、水や汚れに強い素材を選ぶと安心。
サブバッグやエコバッグとして携帯する場合は、小さく折りたためる携帯性や、素材の軽さを重視して選ぶと便利に使えます。
ファッションやスタイルに合うデザインを選ぶ

トートバッグを選ぶ際は、ご自身のファッションスタイルに合っているかも考えましょう。バッグだけが浮いてしまわないよう、トータルコーディネートの完成度を高めるためにも、普段の服装や好みのスタイルを考慮すると良いですよ。
色の選び方としては、服装に馴染む黒、白、ベージュなどのベーシックカラーを選ぶと、どんなスタイルにも合わせやすい汎用性の高い一品となります。また、あえて鮮やかな色のバッグを選び、コーディネートの差し色として楽しむのも効果的です。
サイズや耐久性などの機能面で選ぶ

トートバッグを選ぶ際は、見た目やデザインだけでなく、サイズ、耐久性、使い勝手を向上させる機能面も重要な判断基準です。
まず、バッグに入れる荷物の量や大きさに合わせて、最適なサイズを選びましょう。ビジネスシーンや通学でA4書類やPCを持ち運ぶ場合は、サイズが対応しているかを確認。マチの広さも、お弁当箱や厚みのある書籍などを入れる際の収納力を左右するポイントです。
次に、日常的に重い荷物を持ち運ぶ予定がある場合は、耐久性の高い仕様を選ぶことが大切。たとえば、厚手のキャンバス素材、持ち手の縫製がしっかりしているもの、自立するバッグは、型崩れしにくく長く愛用できるでしょう。
また、使い勝手を高める細部の機能にも注目しましょう。バッグの中身が見えないようにするファスナーやボタンの有無は、セキュリティ面でもあると安心です。スマートフォンや鍵などの小物を整理しやすい内ポケット、さらには仕切り付きのタイプは荷物がごちゃつくのを防ぎ、スムーズな出し入れをサポートします。これらの機能性を考慮することで、より快適に使えるトートバッグを見つけられるでしょう。
まとめ
トートバッグは「運ぶ(tote)」を語源とし、日々のさまざまなシーンで活躍する万能なアイテムです。本記事では、トートバッグの基本的な定義から多様な魅力、素材ごとの特徴、そして失敗しない選び方まで詳しく解説しました。
トートバッグは、大きく開いた開口部と2本の持ち手が特徴の袋状のバッグです。ハンドバッグやエコバッグとは異なる独自の役割を持ち、その人気の理由として、かさばる荷物もすっきりと収まる「抜群の収納力」、両手が空き快適に持ち運べる「肩掛けできる利便性」、そしてビジネスシーンからプライベートまで対応できる「多様なデザイン」が挙げられます。
素材によって機能性や風合いが大きく変わる点も、トートバッグの奥深さといえるでしょう。
最適な一品を見つけるためには、「利用シーンや目的に合わせる」「ファッションやスタイルに合うデザインを選ぶ」「サイズや耐久性といった機能面で選ぶ」という3つのポイントが重要です。通勤・通学、普段使い、旅行など、ご自身のライフスタイルにあう最適な素材やデザイン、機能性を備えたトートバッグを選びましょう。
本記事でご紹介したトートバッグの定義、魅力、素材別の特性、そして選び方のポイントを参考に、ぜひご自身の日常を豊かに彩る、長く愛用できるトートバッグを見つけてください。
※価格の変動や販売終了している場合がございます。
※商品の購入・印刷をご希望の際は「ほしい!ノベルティ」にて承ります。
2020年11月27日 公開 2025年9月26日更新






 
         
         
    

