トートバッグとハンドバッグの違いとは?選び方のポイントを解説2025年10月30日 公開

普段使いからお仕事まで私たちの生活に欠かせないバッグ。さまざまな種類があるなかで、「トートバッグ」と「ハンドバッグ」の違いについて明確に説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか。
どちらも定番のバッグですが、形状や素材、用途によって呼び方に違いがあるのです。本記事では、それぞれのバッグの特徴からトートバッグとハンドバッグの違いを詳しく解説していきます。
【基本】トートバッグとハンドバッグ、それぞれの特徴とは?
普段使いから特別な日まで、私たちのファッションに欠かせないバッグ。なかでも「トートバッグ」と「ハンドバッグ」は日常的によく使用するアイテムです。
トートバッグとハンドバッグそれぞれの基本的な定義と、どのような特徴を持っているのかを詳しく解説します。両者の持つ個性や魅力を知ることで、あなたのライフスタイルに最適なバッグ選びのヒントが見つかりますよ。
トートバッグとは|収納力が高く普段使いしやすいバッグ
「tote(運ぶ)」という言葉を語源とするトートバッグはその名の通り、物を運ぶことを主な目的として作られたバッグ。最大の特徴は開口部が非常に広く、内部に仕切りが少ないシンプルな構造にある点です。これにより、A4ファイルやノートPCなどの大きな荷物も簡単に出し入れできる高い収納力が魅力。日常的にたくさんの荷物を持ち歩く方にとって、非常に実用的なアイテムです。
素材も、耐久性が高く日常使いに適したキャンバス地(帆布)をはじめ、薄手で丈夫なナイロン、そしてカジュアルすぎない上品な印象のレザーなど豊富。特にキャンバス地は厚手生地で、しっかりとした質感があり、型崩れしにくい特徴があります。コーディネートにリラックス感や親しみやすさを加えたい場合におすすめです。
ハンドバッグとは|上品な印象を与えるコンパクトなバッグ
「ハンドバッグ」は、文字通り「手(hand)」で持ち運ぶことを主な目的としたバッグの総称です。短めの持ち手が特徴で、腕にかけたり手に持ったりして使用します。一般的に小ぶりなものが多く、型崩れしにくいしっかりとした作りが特徴です。
エレガントで上品な印象を与え、フォーマルなシーン、オフィススタイルといった幅広い場面で活躍します。収納力は、財布、スマートフォン、メイク直し用の小物など、必要最低限の荷物が収まるサイズ感が一般的です。コーディネート全体のアクセントとなる、ファッション性の高いデザインが多いのも魅力のひとつでしょう。
3つのポイントで比較!トートバッグとハンドバッグの具体的な違い
トートバッグとハンドバッグの違いをより具体的に理解するため、以下の3つのポイントに絞って比較します。
・持ち手の長さとデザイン
・想定される容量とサイズ感
・よく使われる素材の傾向
それぞれのバッグが持つ個性や機能性を深く知ることで、用途に最適な一点を見つける手助けとなるでしょう。
持ち手の長さとデザイン

トートバッグとハンドバッグには持ち手の長さとデザインに違いがあります。
まず、トートバッグの持ち手は、肩掛けして持ち運びしやすいよう長めにデザインされているものが主流です。一般的に肩掛けできる長さは45cm以上とされ、女性であれば50cm程度、男性や厚手の上着を着用する場合は55cm以上の持ち手が使いやすいでしょう。実用性を重視したデザインが多く、基本的に持ち手は2本あり、本体と一体化したシンプルでカジュアルなものが多い傾向にあります。
一方、ハンドバッグの持ち手は手で持つか腕にかけることを想定しており、短めに作られているのが一般的です。たとえば、ランチバッグやエコバッグによく見られる30cmから45cm前後の持ち手は、手や腕で持つ際に適しています。デザインはワンハンドルやツーハンドルなど多様で、上品でフォーマルな印象を与えます。
想定される容量とサイズ感

トートバッグとハンドバッグは収納できる量とサイズ感の違いもあります。
トートバッグは収納力が高く、大容量な商品が多く展開されています。A4ファイルやノートPC、水筒なども収納できるため、通勤・通学や買い物、旅行といった荷物が多くなりがちなシーンで大活躍。サイズ展開も豊富で、A4、A3、A5サイズといった規格に対応した製品が多く、20リットル以上の容量を持つものも。1泊分の荷物であれば約20リットル、1泊2日の出張には30リットルの容量があれば安心して収納できます。
一方、ハンドバッグは、スマートフォンや財布など必要最低限のアイテムを収納するのに適したコンパクトなサイズが主流。
一般的な長財布(横19cm程度)や、折り畳んだ状態で17〜25cm程度の折り畳み傘なども収まる程度のものが一般的です。手軽に持ち運びたい日や、身軽に出かけたいときに活躍するでしょう。
このように、トートバッグやハンドバッグは荷物の量でバッグを使い分けるのが基本です。通勤・通学やレジャーで多くの荷物を持ち運びたいときにはトートバッグを、少ない荷物で身軽に出かけたいときにはハンドバッグを選ぶとよいでしょう。
よく使われる素材の傾向

トートバッグとハンドバッグではよく使われる素材にも違いがあり、素材の違いは見た目の印象だけでなく、機能性や耐久性にも大きく影響します。
トートバッグには耐久性に優れたキャンバス(帆布)、軽さと撥水性を兼ね備えているナイロンやポリエステルなど丈夫で日常使いしやすい素材が多く採用されています。
一方、ハンドバッグでは、本革や合成皮革やツイードなど上品さやフォーマルな印象を与える素材が選ばれる傾向に。
素材によってバッグの用途も広がり、たとえば、カジュアルな印象が強いトートバッグでも、上質なレザー素材であればビジネスシーンにも活用できるでしょう。
もう迷わない!あなたに合うバッグを選ぶ3つのステップ
あなたにぴったりのバッグを見つけるための3つの具体的なステップをご紹介します。
バッグ選びで後悔しないために、以下の3つのステップに沿って考えてみましょう。
・主な利用シーンをイメージする
・持ち歩きたい荷物の量を確認する
・自分のファッションに合うデザインを選ぶ
漠然としたバッグ選びの悩みが整理され、自分にとって最適な1点が明確になりますよ。
STEP1. 主な利用シーンをイメージする

バッグ選びで失敗しないための最初のステップは、どのような場面で使いたいかを具体的にイメージすることです。そのバッグを「いつ」「どこで」「どんな目的で」使いたいのかを明確にすることで、最適なバッグの方向性が見えてくるでしょう。
たとえば、毎日使う通勤・通学用なのか、週末の買い物や友人とのカフェ巡りといった休日のお出かけ用なのか、あるいは結婚式や会食などのフォーマルな場を想定しているのかなど、利用シーンは多岐にわたります。
それぞれのシーンによって、バッグに求められる機能性やデザインは大きく異なり、通勤・通学用バッグであれば、A4ファイルやノートパソコンが収納できる容量、荷物の量や重さに対応できる耐久性、場合によっては雨の日でも安心な素材が重要になるでしょう。また、お弁当や水筒を入れる場合は、マチが広いバッグだと便利です。
近所への散歩やちょっとしたお出かけなら、財布やスマートフォンといった必需品だけが入る身軽な小さいバッグがおすすめ。旅行であれば、2〜3泊分の荷物が入る大容量のバッグが必要になるかもしれません。
このように、利用シーンを具体的にすることで、最適なバッグの姿が明らかになるはずです。
STEP2.持ち歩きたい荷物の量を確認する

バッグ選びの次のステップは、普段持ち歩く荷物の量を具体的に把握することです。持ち歩く荷物をリストアップし、それらが無理なくバッグに収まるかを確認しましょう。
バッグのスペックを確認する際は、横幅、高さ、そして収納力に直結する「マチ」の広さを特にチェックすることが重要です。これらの数値を確認することで、収納量を具体的にイメージできます。
日によって持ち歩く荷物の量が大きく変動する場合は、最も荷物が多い日に合わせて選ぶか、サブバッグとの併用を検討するのも良い方法です。ご自身のライフスタイルに合った適切なサイズのバッグを選ぶことで、快適に利用できるでしょう。
STEP3. 自分のファッションに合うデザインを選ぶ

バッグ選びの最後のステップは、ご自身のファッションテイストを客観的に把握することです。普段の服装が「きれいめ」「カジュアル」「モード」などどれに当てはまるかを理解することで、最適なバッグの方向性が明確になります。
きれいめファッションであれば上品なレザートート、カジュアルスタイルであれば、キャンバストートを選ぶとファッションとマッチしますよ。
コーディネート術としては、ファッション全体を同系色でまとめて統一感を出す方法と、バッグを差し色としてアクセントにする方法があります。同系色でまとめると洗練された印象を与え、差し色にするとスタイリングに華やかさを加えられますよ。
機能性やTPOも重要ですが、最終的には持っていて気分があがるような「自分の好きなデザイン」を選ぶことが、バッグを長く愛用し続ける秘訣です。
まとめ
私たちの日常に欠かせない「トートバッグ」と「ハンドバッグ」について、それぞれの基本的な特徴から具体的な違い、そして選び方までを詳しく解説しました。
ハンドバッグはコンパクトで上品な印象を与え、フォーマルな場面や、ファッション性を高めたいお出かけの際に最適。トートバッグは、その名の通り「運ぶ」ことに長けた大容量かつカジュアルなデザインが特徴で、普段使いや荷物が多いシーンで活躍します。
トートバッグとハンドバッグの主な違いは以下の通りです。
ハンドバッグは短めの持ち手で必要最低限の荷物を収納し、フォーマルな装いにマッチ。対してトートバッグは長めの持ち手で肩掛けしやすく、A4ファイルやPCも収納できる大容量タイプが多く、キャンバス地やナイロンといった幅広い素材でカジュアルからビジネスカジュアルまで対応します。
最適なバッグを選ぶためには、以下の3つのステップが重要です。
・主な利用シーンをイメージする
・持ち歩きたい荷物の量を確認する
・自分のファッションに合うデザインを選ぶ
これらのポイントを意識することで、バッグの機能性とファッション性を両立させ、ご自身のライフスタイルに合った一点を見つけやすくなるでしょう。ぜひ今回得た知識を活かして、最適なバッグ選びを楽しんでみてください。
2025年10月30日 公開 2025年10月30日更新




